2020年最高のハードウェアはPS5かと思いきや!?
私的2020年の最高のハードウェアはPlayStation5(PS5)だなと思っていたのですが、PS5と同じく11月に発売された伏兵M1搭載のMacが凄すぎてハードウェア好きの話題をかっさらっていきました。とにかくどのレビュー記事を観ても「想定以上の性能」といっている方が多いです。こんなハードウェアここ最近では無いなあということで、9月にSurfaceを買ってMAC買えないことを後悔しています。
PS5もあの中身で5万円という価格と、専用コントローラーDualSenseの未来感は充分スゴイのですが、PS5の各パーツはPC用のものとほぼ同一で、性能自体に関しては想定内でした。
しかし、Apple独自設計のM1プロセッサ搭載MACは、ARMアーキテクチャCPUのチップということで、ARM版WindowsPCの性能をベースに想定しただけに、MACの性能の高さに衝撃を受けた感じです。従来のインテルCPUはPC用に設計されたもので、M1チップはiPhoneやiPadのAシリーズの改良版ということも、事前の想定が低めになった要因かもしれません。(私だけかな?)
まだまだM1チップに各アプリが最適化されておらず、互換モードで動いている状態でも、従来のインテルCPU搭載MACよりも快適に動作しており、今後アプリが最適化され真価が発揮されればWindows PCに戻れなくなる人が続出するかもしれません。
Appleはユーザーに快適さを提供するのが上手い
Appleは提供する製品の主要な部品をすべて内製し、OSから標準アプリまでも独自に開発するという戦略を取っています。中国のHuaweiや韓国サムスンも同様の戦略を取ろうとしましたが、そうそう真似できるものではありません。唯一Appleに対抗出来るとするとひと昔前のソニーになりますが、もうそのような力も技術も無いのが残念です。マイクロソフトはクラウドシフトにより、ハードウェアでAppleに対抗する気はないと思います。
今回のM1搭載MACもそうですが、Appleは操作感などユーザーに快適さを提供するのが上手だと思います。AppleのiPhoneはハイエンドなAndroidスマホよりもメモリ量やバッテリー容量など少なめですが、実際に操作してみるとAndroidのハイエンド機よりも動作が快適に感じます。5年程前のスマホの性能がもっと低かった時代には、アプリアイコンをタップして実際に起動するまでに少し待ち時間がありましたが、iPhoneはアイコンをタップしたときにアイコンがアニメーションし起動するような演出にすることで、ユーザーに起動の待ち時間を感じさせないなど快適さの演出を施していました。実際にはAndroidスマホと同じ時間を待ったとしても、感覚としてはiPhoneが快適で早く起動するとユーザーは錯覚します。そのような細かい快適さを提供する工夫が現在のハードウェアにもちりばめられています。
M1チップはARMアーキテクチャですから、同じアーキテクチャを採用するSnapdragonなどと比べ、性能が飛躍的に高いということは無いと思いますが、ハードウェアやOS、周辺のアプリなどAppleお得意の快適さを仕込むことで、全体として高性能なMACが出来上がったということだと思います。これは製品を作るうえで最も難しい部分ですから、他社は簡単には真似できないということには変わりないと思います。
M1チップ搭載AppleTVが出たらPS5ピンチじゃないか?
こうなってくると私が期待するのは、新型のAppleTVにM1チップが搭載されることです。
これまでもAppleTVの新機種が出るたびに、家庭用ゲーム機は食われるんじゃないかと心配でしたが、Appleは動画などエンターテインメント寄りなアピールが主でした。
もしM1チップ搭載のAppleTVが出てきたら、今度こそPS5など家庭用ゲーム機はピンチのような気がします。M1チップ搭載のMACはiPad用のアプリも基本的には動作します。今のところアプリ側が対応出来ておらず、MACで利用できるアプリは少ないですが、今後対応するものが増えると、APPストアのアプリはiPhone、iPad、MACすべてで利用出来ます。MAC対応のアプリが増えると大画面でも快適に動作しますから、AppleTVでも快適に動作するようになるはずです。
そうなるとAppleTVのゲーム機としての利用価値が一気に高まりそうです。リスクを負ってゲーム機向けに作るよりも、APPストア向けに開発すればiPhone、iPad、MAC、AppleTVで遊べるとなれば、皆そちらに流れるような気がします。
とにかくM1チップの今後を考えると、いろいろな方向への展開が考えられるため、Appleの動向には注目したいところです。
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