Xbox Series Xは49,980円、Xbox Series Sは32,980円
次世代ゲーム機の発売日と価格がようやく発表となりました。先に発表となったのはXbox陣営でXbox Series Xは49,980円、Xbox Series Sは32,980円でともに税別価格です。発売日は2020年11月10日。予約受付開始は日本は2020年9月25日となります。
この価格に対して世間の評判は安いという印象の方が強そうです。私は正直Xbox Series Xがかなり高スペックで、ゲーム機としての許容価格帯を超えてしまうことから、廉価版のSeries Sを出して乗り切ろうとしているのかなと思っていましたが、Series Xが5万円以下で出てきたのはかなり驚きです。これにWindows10をインストールしてPCとして使いたいぐらいです。
私は販売規模からPS5の方が先に発表せざるを得ないだろうと以前以下で書きましたが、今回はXbox Series Sの情報がリークされたために流れで公式発表に至ったという、ゲームファンとするとちょっと残念なかたちでの発表となってしまいました。

PS5陣営はXbox Series Xの価格を見てホッとした?
先ほどXbox Series Xはスペックの割にかなり安い印象と書きましたが、私はもう一つのシナリオとしてマイクロソフトが本気を出して、とんでもなく安い価格設定をする可能性も考えていました。
PS2以前の時代はゲーム機本体発売時の初期型は、売れば売るほど赤字の逆ザヤ状態でシェアを取るという戦略でした。最初は赤字でも数年すると部品コストが下がり利益が出ることと、シェアを取れば人気作品が発売されるためにさらにシェアが伸びるという構図でした。
今のXboxはシェアでPS陣営にかなり負けている状態ですから、ここから盛り返すには昔のゲーム機戦略で逆ザヤでかなり安い価格設定、例えばXbox Series Xを29,980円で発売するなどで、一気に逆転を目指すことも考えられるなと思っていました。
今のマイクロソフトはクラウドが好調で企業体力も高く、純利益はソニーの4倍超です。マイクロソフトが本気の本気を出してきたら、ソニーとしては太刀打ち出来なかったでしょう。PS5陣営はXbox Series Xの価格を見てホッとしたのではないでしょうか。
それにしてもXbox Series XとSともにスペックに対してはかなり安いと思いますので、PS5がどのような価格で登場するのか楽しみです。
おまけ:Xbox Series Xの価格が安いと感じる訳
Xbox Series Xの価格が発表され安いという印象を受けた理由は、スペックから大半の方は5万円は超えてくると思っていたからではないでしょうか。しかし、PCやゲームに詳しくない方はゲーム機に5万円は高いと感じるはずです。なぜ安いと直感的に感じたのかは部品単位で見ていくと明らかです。
まず分かりやすいところからゲームデータを保存するSSDですが、容量1TBは最も安いものでも1万円はします。しかもXbox Series Xに搭載されるものは高速に読み出しが可能なもので、1万円で買えるものとは性能は雲泥の差です。
次に頭脳となるCPUはZEN2というアーキテクチャのもので、こちらは単純比較は出来ませんが、同じアーキテクチャを採用したPC用のCPUで最も安いRyzen5 3600XTでも250ドル前後の価格です。日本だと3万円程度です。しかもXbox Series Xに搭載されるものはスペック的にはもう少し上のRyzen7 3800XTの方が近いと思われますが、こちらは5万円を超える価格です。
最後にグラフィックを担当するGPUは、RDNA 2アーキテクチャのもので、こちらは10月に発表予定となっています。12TFlopsという性能から考えると、比較対象は5万円クラスのGPUになってくると思います。
ゲーム機の場合は各部品が専用設計で生産数量も違いますから、PCパーツと比較すること自体ナンセンスなのは承知のうえだとしても、Xbox Series Xが49,980円は安いと感じた理由は詳しくない方にも分かっていただけたかなと思います。
もしかすると今回Xboxはかなり攻めていて逆ザヤ戦略でこの価格なのかなあ?
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